DTMF IC LR4089
鈴商でDTMF エンコーダーIC のLR4089 2個 300円で売っていました。
今まで使った事が無かったので購入して実験してみました。
はじめ、テンキー入力して音を出せるものだと思っていたので、Aitendoで売っていた4x4のタクトスイッチ基板を使って組み立てたところ、全く動きません。
データシートをよくよく見てみると、LR4089は、LR4087と違い、縦、横、それぞれが同時にGNDに接続されないと動作しないICだとわかり、入力それぞれをGNDに接続できるようにしてやっと動作しました。
スイッチだけで2線同時にGNDに接続するには、2回路入りのスイッチが必要なので、取り合えす縦、横、別々にスイッチで接続。
出力は簡単に、ピエゾの圧電ブザーで試してみる事にしました。
これで一応動作は確認できました。
その後、信号を確かめるために、コンデンサマイクで音を拾い、DTMF デコーダーIC MT8870を使ってデコードし、ちゃんと出ているか確かめてみました。
LR4089の出力をはじめ圧電ブサーにしていましたが、音が小さいせいかブザーとマイクをペッタリくっつけても認識しません。
LR4089の出力をLM386のアンプで増幅。しかし、はじめに実験したスピーカーは小さく、音が割れて認識する場合としない場合がありました。
そこでクリアな音の出る少し大きめのものに交換しました。
また、MT8870側も入力の抵抗を10kと1Mにして増幅度を上げました。
それでもブザーとマイクを向き合わせないと認識しませんので、試していませんが、コンデンサマイクとMT8870の間にアンプを入れてもう少し増幅した方がよさそうです。
ちゃんと動作しているのは分かりましたが、やはり2つスイッチを押さなくてはいけないのは使いにくいので、テンキーを作る事にしてみました。
スイッチは、予備で買っていたaitenndoのタクトスイッチWith基板のスイッチを流用。
基板は配線・パターンカット・ジャンパを減らすため、TAKASUのIC-301-74を使用。
そして、ショットキーバリアダイオードを32個を使い、お互いの信号が回りこまないようにして、2入力を同時にGNDに接続する仕組みを作り、何とかテンキー入力にすることができました。
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コメント
DTMF関連のICは良く使っていましたね。
マイコンで制御してましたね。
DTMF信号を解析して表示させたり、エンコーダーとデコーダーを組み合わせてリモコンを作ったり(笑
いくつか持っていますが、今では懐かしい存在になってます(汗
投稿: さるもねら | 2014年5月20日 (火) 12時28分
さるもねら さん、こんばんは
マイコンで制御するなら8ビットバスで2箇所GNDに落とせば簡単に制御できるので、LR4089はマイコン制御用なのかもしれませんね。
はじめLR4087と同じと思い込んでGNDを見逃していたので、動かずにハマりました。
その時ネットいろいろDTMFについて調べていて、単に電話だけでなく、赤外線や無線など、面白い応用がたくさんありました。
投稿: RLC | 2014年5月20日 (火) 21時53分
はじめまして、昔、共立で局用のセラミックパッケージ品を5000円で購入して実験しましたが動作しませんでした。プッシュホンと合わせて15000円が無駄になってしまいました。二十歳当時としては痛かった思い出のあるICです。
投稿: コロ | 2016年7月15日 (金) 01時26分
コロさん
はじめまして、高い授業料でしたね。
私も、購入してから、ピンのピッチが違うことや、LR4089のように他のシリーズと若干使い方が違うことに気が付いて、買ったままのパーツケースに眠っている部品がたくさんあります。
投稿: RLC | 2016年7月16日 (土) 12時51分