人間プッシュホン練習機
DTMF回路を調べていて、NE567のデータシートに「Touch-Tone Decoder」という回路を見つけました。
DTMデコーダICのMT8870のような機能をNE567とNORゲートを使って作っています。
NE567 1個で1つの音を担当しているので、回路図右側のNORゲートを外してそれぞれ出力モニターとしてLEDを接続すれば、その音が正確に出ているか確かめられます。
回路はNE567が7個あって大変そうに見えますがR1を固定抵抗と半固定抵抗で調整するようにすれば7個全て同じ回路になるので、1個作れば、残り6個は同じように組み立てれば良いので思ったより簡単に出来そうです。
組み立ててから、指定の周波数でLEDが点灯するように、半固定抵抗で校正するのに正確な信号源が必要ですが、前にDTMFエンコーダの実験で使ったLR4089のデータシートを見ると。それぞれの音を単音で出す事が出来るシングルトーンモード機能があることがわかり、これを利用する事にしました。
まず、入力をコンデンサマイクで作り、そのままNE567の回路につないで音を入力しましたが、全然反応しません。
その後、自己バイアスのトランジスタ、オペアンプの100倍増幅アンプを間に入れましたがイマイチ反応が良くないので、MT8870で使ったLM386のアンプをバラして200倍アンプをつないだところやっとスムースに感知するようになりました。あまりスマートではないですが、動くので今はこれで良しとします。
1つ回路を組んでは音を合わせ、また1つ回路を組んでは音を合わせを繰り返して完成させました。
LR4089のシングルトーンモードで確認します。
それぞれ対応する周波数のLEDが点灯しています。
次にLR4089のデュアルトーンモードで確認します。
それぞれ対応した2つのLEDが点灯しました。
以前テレビで声楽科の学生さん二人で、人の声でプッシュホンで電話をかけるというのを放送していましたが、これはその練習機になるのではないかと思います。
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